賃貸経営を行っている「大家さん」は、家賃収入で生計を立てていらっしゃることはもちろんのこと。
家賃は当たり前のように入ってくる。と思っていらっしゃるオーナー様が多いのですが、弊社には「家賃滞納」で困っているオーナー様からのご相談が多く寄せられています。
さてこの「家賃滞納」。
弊社の経験値から申しますと、3ヵ月滞納されるとほとんど回収することはできないと思っていただいても過言ではないと思います。
弊社のご相談をいただくケースでも、だいたい3ヵ月以上滞納が続いている多く、中には店舗で滞納額が200万円近く(途中少しづつ払われていたので・・・)あったケースもありました。← 不動産屋さんが管理していたにもかかわらず・・・
上記のように実際に滞納が累積しているケースの対応については、別章として書かせていただこうと思いますが、今回は家賃滞納に陥らないための「管理会社の役割」について書かせていただきます。
賃貸住宅(入居者管理)の管理についてはおおまか以下の2つのケースがあります。
① 入居者募集から入居者の管理や建物まで一貫して管理会社(不動産屋)に任せるケース。
② 入居者募集のみ管理会社(不動産屋)に依頼し、家賃管理や建物管理は大家さんが行うケース。
弊社にご相談いただくケースは上記②で賃貸経営を行っているオーナー様がほとんどですが、そもそも「家賃滞納」の仕組みを知ることがとても重要です。
弊社オーナー様には、①のケースで管理をお任せいただくご提案を行っていますが、開業以来オーナー様に大きな迷惑をおかけしたことはほとんどありません。
家賃滞納は、家賃を滞納するわけですから、入居者に何等かの生活環境が変わったと考えるのが普通です。
弊社はオーナー様のお家賃をお預かりするわけですから、月末に限らず随時家賃の振込状況を確認しています。この振込状況を見ていると以外に面白いことが分かります。
① 毎月早めに振り込んでいただく入居者。← 優等生入居者様です。
② 期日をきちんと守って振り込んでくださる入居者。← こちらも優等生入居者様です。
③ 振込日を少し遅れても督促なしに振り込んでくださる入居者。← こちらも優等生入居者様です。
④ 督促の電話を入れたら振り込んでくれる方。← ここからが要注意です。
このケースは2つに分かれます。
一つは完全に振込むことを忘れてしまっているケース。← 問題はありません。
もう一つは、毎月このパターンの方!
以外に毎月このパターンの方が多いのは事実です。しかし連絡が取れている場合においてはとくに重大な家賃滞納にはなりませんが、しっかりと連絡を取り続け、信頼関係を築くことがとても重要です。
信頼関係を築くと記しましたが、家賃が滞る原因を探ることで色々と対策を施すことができます。
管理会社は入居者とオーナー様の仲介役であり、オーナーにとっては入居者はお客様です。
実例を挙げると、病気になり仕事ができなかったため収入が減ってしまって家賃が支払えない。というケースがありました。
この時は、話に矛盾がなかったのでオーナー様と相談し、支払える額を分割して支払うことを入居者に提案して「覚書」を交わし実行したところ、数か月で正常に戻り入居者からも大家さんからも喜ばれました。
退去をしていただくことは簡単ですが、賃貸住宅が飽和状態である昨今では、より長く住んでいただくことが安定した賃貸経営を維持することにつながります。
さてこれは上手くいった実例ですが、もちろんすべてがこのように美談に終わるケースはありません。
そこで美談にならないケースをどうやって解決に導くのかかが管理会社(不動産屋)の真価を問われる場面です。
すべてを記することはできませんが「家賃滞納」は何より早めに着手することで損害を最小限にとどめることができることは確かです。
家賃滞納でお困りの方はお気軽にご相談くださいませ!